代表の菅さんと林さん

以前訪れた「HOURS(アワーズ)」さんでおすすめのお店を伺ったとき、名前が挙がったのが「居酒屋PAL」さんでした。

焼売がおすすめですよ。

その一言が気になり、今回訪れることに。

白楽駅西口から歩いてすぐ。カウンターを中心とした落ち着いた店内では、ご近所の常連さんが思い思いの時間を過ごしていました。

蒸し料理のおいしさはもちろんですが、このお店の魅力はそれだけではありません。

「今度はどんな発見があるんだろう。」

そんなワクワクを胸に、また訪れたくなる居酒屋でした。

毎日違うから、おもしろい

PAL四大名物蒸し料理3本日の温ポテサラ

まずいただいたのは、この日の「本日の温ポテサラ」。

蒸したじゃがいもを注文が入ってから潰し、この日はナポリタン風に仕上げられていました。

新じゃがとさつまいものねっとりとした食感に、トマトソース、玉ねぎ、ピーマンが合わさることで、本当にナポリタンを食べているような味わいに。

「ポテトサラダでこんな表現ができるんだ。」

そんな驚きがありました。

代表の菅 優二郎さんに伺うと、前回はタコス風だったそう。

「今日は何かな」と楽しみに訪れる常連さんが多い理由が、早速少し分かった気がしました。

PAL四大名物蒸し料理1本日の焼売2個

続いていただいたのは、おすすめの「本日の焼売」。

この日は「豚軟骨と青のりしらす」の焼売でした。

一度に100個ほど仕込み、なくなればまた違う焼売を作るそうです。

そのままでも十分おいしいのですが、味変でついてくる自家製の塩レモンソースがお気に入り。

レモンの皮、ねぎ、生姜を合わせた爽やかな薬味で、ほんのりとした苦みが焼売の旨みを引き立てます。

話を聞いていると、「レモンチェッロみたいなイメージですね」と菅さん。

ジャンルにとらわれず、さまざまな発想を自然と料理に取り入れているのも、PALらしい魅力だと感じました。

「これだけで飲める、これだけ注文したい」というお客さんがいるという話にも納得のおいしさでした。

PAL四大名物蒸し料理2豚軟骨のトウチー蒸し

豚軟骨のトウチー蒸し」も外せません。

中国ではスペアリブを使うことが多い料理ですが、PALでは軟骨ソーキを使用。

軟骨がとろとろになるまで蒸し上げられ、発酵黒豆・トウチーのコクがじんわりと広がります。

ビールが思わず進んでしまう一皿でした。

料理だけじゃない、お酒にも新しい出会い

「豚軟骨のトウチー蒸しには何が合いますか?」

そう聞くと、菅さんから返ってきた答えは即答で「ビールですね」。

実際に合わせてみると、トウチーのコクをビールがすっと流してくれて、ついもう一口と箸が進みます。

日本酒 Ice Breaker

「ほかのお酒なら?」と聞くと、おすすめしてくださったのが、日本酒の「Ice Breaker(アイスブレイカー)」でした。

京都・木下酒造が夏季限定で販売している日本酒で、氷を入れたロックでも楽しめる一本。氷が溶けていくにつれて温度やアルコール度数が変わり、味わいの変化を楽しめるのも特徴です。

「Ice Breaker」という名前には、英語で「場や雰囲気を和らげるもの」という意味もあるそう。

お酒を囲んで会話がほぐれていく様子を思うと、なんとも日本酒らしい名前です。

菅さんによると、つい最近旅した鹿児島では、芋焼酎をソーダで楽しむスタイルが今では主流。

ソーダ割りを意識してつくられた焼酎も多いそうです。

日本酒にも、従来の飲み方にとらわれず楽しめるものがあり、「Ice Breaker」もそのひとつ。

あまり日本酒慣れしていない私は、「日本酒に氷?」と少し驚きましたが、飲んでみると軽やかで、確かにトウチー蒸しとの相性も抜群。

PALでは、新潟でも限られた地域でしか流通しない日本酒を扱うこともあり、お酒選びまで楽しませてくれます。

さらにこの日は、元町のJapanese Tea Bar & Select Shop「no count」さんとのコラボイベントで提供した焼売も特別にいただきました。

新茶と岩のりを合わせてお茶で蒸し、わさびを添えた一品です。

先ほどの焼売とはまったく違い、一口目からお茶の香りがふわっと広がる味わい。

「焼売って、こんな表現もできるんだ。」

料理を味わうだけでなく、新しい組み合わせに出会える時間も、このお店ならではでした。

二人の経験が重なって、PALへ

代表の菅さん2

菅さんは、もともとイタリアンから飲食の世界へ。

横浜ビール、焼き鳥店、燻製と鴨を扱うお店、野毛のアジアン料理店など、さまざまなジャンルで経験を積み、その系列のバーの立ち上げから関わる中で、焼売と出会いました。

独立を考えた当初は、長く働いた野毛での開業も考えていたそうです。

ですが、観光地として賑わう街よりも、地域の人が普段使いできるローカルな場所でお店を開きたいという思いがありました。

商店街がある街がよかったんです。

そんな時、以前からつながりのあったHOURSの藤田さんに白楽を勧められ、この街での開業を決めました。

代表の菅さんと林さん

そしてPALを一緒に営む林さんとは、菅さんが20代前半の頃に働いていたダイニングバーで出会いました。

林さんがお客さんとして通うようになり、同い年ということもあって仲良くなったそうです。

2024年、林さんが独立を考え、勤めていたお店を退職することが決まったタイミングで、先に独立に向けて動いていた菅さんに声をかけたことから、二人でPALを始めることになりました。

現在は、菅さんが主に経理や事務作業を担当。

それ以外は大きく役割を分けず、料理や接客、お店の方針なども二人で相談しながら決めています。

これまで経験してきたお店や料理、接客のタイプが違う二人だからこそ、お互いの経験を取り入れながらお店をつくっているそうです。

「飽き性だから」生まれる、今日だけの味

黒板に書かれた本日のメニュー

「飽き性なんですよ。」

そう笑う菅さん。

だからこそ、蒸し料理を軸にしながらも、本日の焼売、本日の温ポテサラ、日本酒まで、日々少しずつ変化を加えています。

「居酒屋なら、いろいろできるから。」

旅行先で出会ったお酒を仕入れたり、珍しい日本酒を探したり、知り合いのお店とコラボイベントを開いたり。

ジャンルに縛られず、新しいものを取り入れながら、自分の経験を料理やお酒に生かしていく。

だからPALには、訪れるたびに新しい楽しみがあります。

「今日は何があるんだろう」と、次に訪れるのが楽しみになる。

そんな変化も、このお店の魅力です。

白楽で、ふらっと立ち寄れる一軒

生ビール

店内はカウンターを中心とした落ち着いた空間。

この日は二人で訪れましたが、一人でも気兼ねなく過ごせそうな雰囲気です。

お客さんは30〜50代を中心に男女半々ほど。

白楽や六角橋のご近所さんのほか、歩いて帰宅できる妙蓮寺や反町あたりにお住まいの方、野毛時代から菅さんを知る方も訪れるそうです。

PALが目指しているのは、一度来て終わりではなく、二度、三度と足を運んでもらえるお店。

Instagramのフォロワー限定メニューを用意しているのも、また訪れてもらうきっかけづくりのひとつです。

駅からすぐで、一人でもふらっと立ち寄れる。

その気軽さの中に、訪れるたびに違う料理やお酒との出会いが待っているのも、PALが地域の人たちに親しまれている理由なのかもしれません。

あとがき

PALの入口

料理も、お酒も、その日だけの出会いがありました。

好き嫌いが多く、普段はポテトや唐揚げなど食べ慣れたメニューを選ぶことが多い同行者も、「おいしいし、楽しい」と繰り返すほど。

きっと次に訪れたら、焼売もポテトサラダも、日本酒も違うものに変わっているはず。

「今日は何があるんだろう。」

そんな楽しみを持って帰れるのが、居酒屋PALの魅力なのかもしれません。

居酒屋PAL

住所:横浜市神奈川区白楽100-11 のれん会第1ビル 2F

アクセス:東急東横線白楽駅から徒歩1分

TEL:045-900-9444

営業時間:15:30〜23:00

定休日:不定休

分煙(加熱式たばこ限定)・席料200円

Instagram:https://www.instagram.com/izakaya_pal

おすすめシーン:一人飲み/友人との飲み/仕事帰り

次回予告

最後に白楽周辺でおすすめのお店を伺うと、これまでご紹介した「HOURS」さん「大衆酒場トヨサト」さんをはじめ、「燻製酒場 one’s」さん「PAWSOME」さん「UPPERS」さん「キツネノアトチ」さん「キッチン友」さんなどなど、いくつもの名前が挙がりました。

食べたいものに合わせてお店を選べる。絞るのが難しい…

そんな菅さんの言葉を聞いて、改めて白楽は美味しいものに困らない街だと感じました。

おすすめいただいたお店を今後も巡ります。

この記事を書いたひと

あお

ビールとキャンプが好きな、自称ミーハーOL。
西日本育ち。

ご近所 港北区から六角橋エリアへ足を伸ばし、街の魅力を発信します。