
1997年、空き店舗が増え始めた商店街をもっと元気にできないか——。そんな思いから、東南アジアのナイトマーケットをヒントに始まった「ヤミ市」。
今では毎年4月から10月(8月を除く)の第3土曜日に開催され、六角橋商店街を代表するイベントとして親しまれています。

2026年、7月18日(土)。
18時30分ごろに白楽駅へ到着すると、商店街はすでにたくさんの人でにぎわっていました。
聞こえてくる音楽、おいしそうな香り、人の笑い声。
ライブに足を止める人もいれば、気になるお店をのぞく人、盆踊りを楽しむ人もいて、それぞれが思い思いの夏の夜を過ごしています。
今回は、実際に歩いて感じたヤミ市の楽しみ方をレポートします。
まずは腹ごしらえ

今回持ってきたのは、ヤミ市ガイド、ウェットティッシュ、ゴミ袋、そしてショルダーバッグ。
ゴミ袋は、箸や紙コップなどをまとめて入れられるよう、少し丈夫なものを選びました。
両手を空けられるショルダーバッグも大正解です。

まず立ち寄ったのは、以前「この街で一杯」でもご紹介したHOURS(アワーズ)さん。
お目当ては名物の「ニクジャガ」。
普段は店内で味わう人気メニューをテイクアウトで楽しめるのがうれしいポイントです。

さらに、この日は長崎のお米屋さんが営むおにぎり屋さんも出店していました。
選んだのは、とろろ昆布と梅。
長崎・壱岐産のつや姫を使ったおにぎりは、一粒一粒がしっかり立ち、ほどよい塩味が蒸し暑い夏の夜にじんわり染み渡ります。

続いて向かったのはチキンデリカ タカハシさん。
5個の唐揚げが串に刺さり、紙コップに入ったスタイルで提供されます。

お店の奥から次々と揚げたてが運ばれてくるので回転も早く、行列ができていても意外とスムーズ。
ジューシーな鶏むねは老若男女に親しまれるお味。ボリュームも満点でした。

ただ、この日の人出は想像以上。
目的地まで持ち歩くのは難しいと判断し、空いているスペースを見つけて、ささっと腹ごしらえをすることにしました。
実際に歩いてみると、ビールを持ち、お箸を使い、カメラを構えると、とにかく手が足りません(笑)。
テイクアウトを楽しむなら、両手が空くバッグやドリンクホルダーなど、身軽に動ける工夫があると安心です。
ライブ盆踊りで広がる笑顔の輪

腹ごしらえを終えたら、この日のお目当ての一つ、ライブ盆踊りへ。
ストリート結婚式のあとに始まった会場は、身動きが難しいほどの人だかり。
Parkさん・Harukaさんを祝福する空気に包まれながら、多くの人が輪になって踊ります。

印象的だったのは、振り付けが分からなくても、その場で周りを見ながら自然と輪に加わっていく人が少なくなかったこと。
近年の盆踊りブームもあるのか、若い世代の姿も多く、子どもから大人まで思い思いに夏の夜を楽しんでいました。
音楽を聴きながら歩く、それだけでも楽しい

今回は食べ歩きよりも、気づけば音楽を楽しむ時間のほうが長くなっていました。

まずは約10年ぶりにヤミ市へ出演したというThe High Time Rollers。
トランペット、トロンボーン、テナーサックス、バンジョー、コントラバス、ドラム、そしてこの日はピアノではなくアコーディオン。
キレのあるブラスサウンドに、初めて生で聴くバンジョーの音色。
夏の夜風にもよく似合う軽快な演奏で、コール&レスポンスを交えながら会場を盛り上げていました。

続いては六角橋JAZZ楽団。
ギター、エレクトーン、ドラム、テナーサックス、アルトサックス、コントラバスが奏でる柔らかな音色が印象的です。
アルトサックスの奏者が演奏しながら道路側まで歩み出ると、客席から歓声が上がる場面も。
しっとりとした大人の雰囲気に、思わず聴き入ってしまいました。

そして最後はザディコキックス。
ボタン式アコーディオンに、洗濯板をフォークでかき鳴らす「ラブボード」という珍しい打楽器。
さらにバイオリンなどが加わり、アメリカ・ルイジアナ州生まれのダンス音楽「ザディコ」を軽快に奏でます。
日本語の歌詞もあって親しみやすく、思わず体が動き出すようなゴキゲンなステージでした。
「この街で一杯」を書いているせいでしょうか。
ライブを聴きながら、「この音楽にはどんな一杯が似合うだろう」と、つい考えてしまいます。

The High Time Rollersならモヒート。
六角橋JAZZ楽団ならハイボール。
ザディコキックスならホップの香りが弾けるIPA。
実際に飲まなくても、そんな想像まで楽しくなる夜でした。
予定どおりでも、寄り道しても

今回、事前に六角橋ナビでしっかりと予習!
六角橋商店街応援アカウント(非公式)さんが公開している「ヤミ市ガイド」も、もちろん印刷して持参しました。
出演時間だけでなく、巡回ルートを書き込める欄もあり、ステージ鑑賞プランを立てるのにとても便利です。
実際、この日は事前に考えていた流れに近い形でライブを巡ることができました。
でも、ヤミ市を歩いていると、気になるお店や人だかり、どこからともなく聞こえてくる音楽に、つい予定を変えたくなる瞬間があります。
「少しだけ寄り道してみよう。」
そんな気分で歩いても、また新しい楽しみに出会えるのがヤミ市の魅力なのだと思います。
食べ歩きを満喫する人もいれば、ライブを中心に楽しむ人もいる。
私自身も最後は商店街のお店に入り、冷たいお蕎麦を食べながら余韻に浸りました。
21時30分ごろ、商店街をあとにしたころには、お腹も心もすっかり満たされていました。
歩くたびに、新しい夏に出会える。
そんな一夜でした。

次回のヤミ市は9月19日(土)開催予定。8月は休みです。
気になる音や香りに誘われながら、自分だけの一夜を見つけに出かけてみてはいかがでしょうか。
六角橋商店街ヤミ市の今後の予定や詳細は、六角橋商店街のHPやSNSをご覧ください!
六角橋商店街連合会
場所:横浜市神奈川区六角橋1丁目10‐2
アクセス:東急東横線白楽駅からすぐ
HP:https://www.rokkakubashi.jp/index.html
Instagram:https://www.instagram.com/rokkakubashi1/

この記事を書いたひと
あお
ビールとキャンプが好きな、自称ミーハーOL。
西日本育ち。
ご近所 港北区から六角橋エリアへ足を伸ばし、街の魅力を発信します。


