相馬商店さんのお二人

六角橋商店街から横道へ入った、ファミリー通商店会

ここに、長年地域の食卓を支えてきた「まぐろ屋 相馬商店」があります。

まぐろ

店先のケースには、三崎から仕入れたまぐろがずらり。

「家族○人で食べたい」「予算はこれくらい」と相談すれば、量や食べ方に合わせておすすめを教えてもらうこともできます。

創業は昭和50年ごろ。

始まりは、初代であるお父さまが三崎から各地へまぐろを売り歩いていた行商でした。

現在お店を営む2代目の相馬さんと、妹の塩瀬聖子(しょうこ)さんに、相馬商店の歩みや日々のお店のことを伺いました。

三崎から幌馬車で。始まりはお父さまの行商

相馬商店のルーツは、現在もご自宅がある三浦半島の三崎。

初代である相馬さんのお父さまは、三崎に暮らしながら、遠洋漁業で獲られ三崎港に水揚げされたまぐろを仕入れ、幌馬車で各地を回って販売していました。

いくつもの街を訪れるなかで、お父さまが気に入った場所が六角橋。

やがてこの街に店を構え、それから40年ほどになります。

三人きょうだいの相馬家。

現在は2代目の相馬さんと、妹の塩瀬さんが店に立ち、お父さまから続く商いを守っています。

三崎から六角橋へ。

行商から始まった相馬商店の歴史は、親から子へと受け継がれてきました。

「何人で食べる?」から相談できるまぐろ屋さん

まぐろを盛り付けたところ

相馬商店の魅力は、まぐろのおいしさはもちろん、対面のお店ならではの買い物ができること。

「家族で食べるなら、どのくらい?」

「予算はこれくらいなんだけど……」

そんなふうに相談すれば、人数や予算、食べ方に合わせてアドバイスしてもらえます。

鉄火用、握り用、お刺身用など、用途に合わせた切りつけにも対応。

家族が集まる日やお祝いなどには、お刺身の盛り合わせをお願いすることもできます。

スーパーではパックを見ながら自分で決めることが多いけれど、「これくらいで足りるかな?」「今日は何がおすすめ?」と聞ける人がいるのは、街の魚屋さんならでは。

今日の食卓を相談しながら選べるのも、相馬商店の魅力です。

お買い物でもらえるサービス券は、15枚集めると500円引きに。

まぐろのほか、自家製の〆サバなどが店頭に並ぶこともあります。

お店の前を通るのを楽しみにしているワンコも

まぐろをもらうわんこ

相馬商店は、地域のワンコたちにもおなじみのお店です。

店の前がお散歩コースになっているワンコも多く、中にはここへ来るのを楽しみにしている常連さんも。

そのお目当ては、もしかすると……まぐろ?

お客さんには提供できない部分が出ると、ワンコがおすそ分けをもらえることがあるそうです。

「今日はもらえるかな?」

そんな声が聞こえてきそうな表情でお店をのぞく姿も、相馬商店の日常のひとコマ。

人だけでなくワンコにも顔なじみがいるところに、長くこの街で商売を続けてきたお店らしさを感じます。

新しいトラックは、お隣「巣穴」とのご近所コラボ

そして今回、ぜひ紹介したいのが相馬商店の新しいトラックです。

トラックの買い替えを機に、相馬さんが考えたのは、

人目を引いて、見ていて楽しくなるようなデザインにしたい

ということ。

そこでつながったのが、お隣にあるアトリエ兼ショップ「巣穴」でした。

巣穴」を営むのは、オリジナルニットブランド「onaji anano mujina(オナジアナノムジナ)」を手がける村山祐介さん。

店内に飾られていた、イラストレーター・みやもとさぶろうさんの作品が相馬さんの目に留まりました。

「これがいい!」

と気に入ったことをきっかけに、みやもとさんとのコラボレーションが実現しました。

みんなで仕上げた、相馬商店の新しい顔

撮影/カメラマン田川清史朗さん

トラックの仕上げには、さらに楽しいエピソードが。

当日は相馬商店のお二人だけでなく、「巣穴」の村山祐介さん、イラストを手がけたみやもとさぶろうさん、そして友人でカメラマンの田川清史朗さんも集まり、みんなで作業を手伝ったそうです。

田川さんが撮影した当日の写真からも、楽しそうな雰囲気が伝わってきます。

長く六角橋で商売を続けてきた相馬商店と、2025年にそのお隣に誕生した「巣穴」。

扱っているものも、お店の歴史も異なる二つのお店ですが、隣り合ったことから新しいつながりが生まれました。

それぞれの人のつながりが重なって、新しいものが生まれていく。

このトラックも、そんな今の六角橋らしさを感じさせてくれます。

街で見かけたら、ぜひイラストにも注目してみてください。

三崎から六角橋へ。親子2代でつないできた店

まぐろ屋相馬商店と巣穴外観

お父さまが三崎のまぐろを幌馬車に積み、各地を回るところから始まった相馬商店。

その途中で出会い、気に入った六角橋に店を構え、今では2代目へと受け継がれています。

家族の人数や予算を伝えて相談したり、特別な日にはお刺身の盛り合わせをお願いしたり。

散歩途中のワンコが顔を出したり、お隣のお店との新しいつながりが生まれたり。

長い年月のなかで積み重なってきた、そんな日々のやりとりも相馬商店の魅力なのだと思います。

今夜はお刺身が食べたいな、と思ったら。

ファミリー通商店会の相馬商店をのぞいて、今日の一皿を相談してみてはいかがでしょう。

まぐろ屋 相馬商店

住所:横浜市神奈川区六角橋1丁目9-15

電話番号:045-432-3340

営業時間:12:30~18:30

定休日:火曜日・水曜日

この記事を書いたひと

あっきー

神奈川区在住。

23歳の娘と21歳の息子、夫の4人暮らし。

おいしいものやたのしいことなどのオススメ情報をオススメするのが好きです。

2代目編集長🔰