六角橋地域ケアプラザで定期的に開催されている「あやとり教室」。
講師を務めているのは、「あやとりサトシ」こと大坂聡志くんです。
現在、小学6年生。
一般社団法人あやとり部ひも遊び課の理事として活動し、あやとり教室の開催や講演、テレビ出演など幅広く活躍しています。
今回は、そんなサトシくんにお話を伺いました。
小学1年生で出会ったあやとり

サトシくんがあやとりに出会ったのは小学1年生の頃。
車で移動する時間に、お母さまから教わったことがきっかけだったそうです。
そこから一気に夢中になり、世界中のあやとりを調べるようになりました。
小学2年生の時には、国際あやとり協会認定の「あやとり教室指導員」を取得。
当時の最年少記録だったそうです。
現在は国内外のあやとりを研究しながら、自身のオリジナル作品も制作しています。
「できた!」を大切にするあやとり教室


取材当日、教室には3〜4組ほどの親子が参加していました。
小学1〜2年生や年長さんを中心に、兄弟やお友達同士で参加している姿も見られます。


会場にはたくさんのあやとり本が並び、自分で挑戦することも、教えてもらいながら進めることもできます。

印象的だったのは、サトシくんの教え方でした。
途中で分からなくなってしまった子にも丁寧に寄り添い、最後まで完成できるようサポートしています。
完成した形をそっと相手の指へ移し、「できた!」という達成感を味わってもらう場面もありました。
教室にはオリジナルのスタンプカードも用意されていて、技を習得するとスタンプが押されていきます。
楽しみながら続けられる工夫が随所に見られました。
世界のあやとりを研究する理由
サトシくんの興味は、日本のあやとりだけにとどまりません。
世界各国のあやとりの本を集め、さまざまな国の作品に挑戦してきました。
2025年の大阪・関西万博では21か国の方にインタビューを行い、各国のあやとり文化について調査したそうです。
話を聞いていて興味深かったのは、日本と海外のあやとりの違いです。
日本のあやとりは左右対称の作品が多く、両手で同じ動きをするものが中心。

一方、海外では左右非対称の作品や、動きそのものを楽しむ作品も多いそうです。
世界のあやとりを研究する中で、
「あやとりは言葉がなくても楽しめるコミュニケーションツール」
だと感じるようになったと話してくれました。
一本のひもが、人と人をつなぐ。
それがあやとりの大きな魅力なのかもしれません。
あやとりに出会って人生が変わった

現在はテレビ出演や講演活動など、人前で話す機会も多いサトシくん。
しかし、もともとは人前に出るのが得意な子どもではなかったそうです。
幼稚園のお遊戯会では泣いてしまったり、新しい場所になじむのが苦手だったり。
体操教室でも泣いてしまうような、やさしく内向的な性格だったといいます。
そんなサトシくんにとって、あやとりとの出会いは人生を変える出来事でした。
「テレビはめっちゃ緊張します」
と笑う姿は年相応の小学6年生そのもの。
それでも、自分の好きなことについて語る姿には大きな自信が感じられました。
初の書籍出版と地域での活動

2025年には、福田けいさんとの共著で『動画つきでよくわかる!あやとり&マジックあやとり』を出版しました。
難易度表示やつまずきやすいポイントの解説、動画につながるQRコードも掲載されており、初心者でも取り組みやすい内容になっています。
サトシくんオリジナル作品も収録されているそうです。


また、六角橋地域ケアプラザ近くのコトコト商店(仮)では、サトシくんがひと棚シェア棚を借りています。
棚には書籍やあやとり用のひもが並び、教室帰りに立ち寄って購入していく参加者も少なくないそうです。
教室で生まれた興味が地域のお店へとつながり、そこでまた新しい会話が生まれる。
そんな小さな循環も、サトシくんの活動の魅力のひとつだと感じました。
地域に「学べる場所」を増やしたい


現在、教室には千葉や埼玉、東京など遠方から参加する人もいるそうです。
取材の日も、南区から電車を乗り継いで参加している親子がいました。
その一方で、多くの地域にはあやとりを教えてくれる場所がありません。
サトシくん自身も、学びたい時に近くに教えてくれる人がいなかった経験があるそうです。
だからこそ、
「地域ごとに学べる場所を増やしていきたい」
と話してくれました。
好きなことをきっかけに人と人がつながり、地域の中に新しい居場所が生まれる。
サトシくんの活動は、そんな可能性を感じさせてくれます。
次回のあやとり教室は7月12日に六角橋地域ケアプラザで開催予定とのこと。
気になった方は、ぜひサトシくんが自分でつくったホームページや、お母さまが更新されているInstagramもチェックしてみてください。
子どもだからできないのではなく、好きだからできる。
サトシくんの姿は、そんなことを教えてくれているようでした。

この記事を書いたひと
あっきー
神奈川区在住。
22歳の娘と20歳の息子、夫の4人暮らし。
おいしいものやたのしいことなどのオススメ情報をオススメするのが好きです。
2代目編集長🔰

