六角橋商店街にある旧・會田商店で、神奈川大学建築サークルKAIによるリノベーション計画「リノベのあいだ」の公開プレゼンテーションが開催されました。
長年地域に親しまれてきた金物店・會田商店。
現在は営業を終えていますが、ヤミ市やととと市などのイベントスペースとして活用され、地域の人々が集う場所となっています。

今回のプレゼンでは、学生たちが考えたリノベーション案を地域住民や専門家へ公開し、意見交換を行いながら計画をブラッシュアップ。
会場には学生や建築関係者、商店街のひとたちが集まり、立ち見が出るほどの盛況となりました。
学生と地域が協働する會田商店リノベーションプロジェクト
神奈川大学建築サークルKAIは2025年6月に設立された学生団体です。
建築見学や勉強会を行うほか、空間・コンテンツ・メディアの各チームに分かれて活動。
今回のプロジェクトでは、4年生3名の提案をもとにサークル全体で議論を重ね、模型や動画を使いながらリノベーション案を発表しました。
今回の會田商店リノベーションは、学生たちのアイデアに加え、地域でまちづくりに取り組む団体や専門家の協力のもと進められています。
六角橋商店街で歩行者天国実証実験「Qツナ」などのまちづくりにも関わる 山手総合計画研究所 は、企画や設計面からサポート。
学生の挑戦を支援する キャリア・ナビゲーション、そして六角橋商店街のまちづくり会社である WASSHOI六角橋 とともに、會田商店のリノベーションプロジェクトに取り組んでいます。


2024年には、會田商店を活用したポップアップ企画「どこコレ?展」も実施されており、今回のリノベーション計画もそうした地域での実践の延長線上に位置づけられています。
まちの人、学生、専門家。
それぞれの立場を越えて一緒に場づくりを考えていることも、今回のプロジェクトの大きな特徴です。
コンセプトは「であいだ」 人とまちをつなぐ居場所づくり
計画のコンセプトは「であいだ」。
「出会いだ」と「出会い+あいだ(間)」を掛け合わせた言葉で、人と人、人とまち、人と商店街をゆるやかにつなぐ場所を目指しています。
また、會田商店が育んできた歴史や記憶を受け継ぎながら、新しい出会いが生まれる拠点として活用していきたいという思いも込められています。
カウンター・小上がり・キッチン 3つのリノベーション案を発表

発表されたプランは3案。



どの案にも共通していたのは、「誰でも気軽に立ち寄れる開かれた場所をつくりたい」という考え方。
学生だけでなく、地域の人や商店街利用者など、多様な人が交わる空間が目指されています。
「入りやすさ」がキーワードに 地域とともに育てる空間へ


質疑応答では、「どんな場所なら入りやすいのか」というテーマについて活発な意見交換が行われました。
学生からは「何をする場所なのか分かることが安心感につながる」
「境界線を感じさせない空間が入りやすい」
といった意見が挙がり、
地域住民からも「おしゃれさよりもウェルカムな雰囲気が大切」といった声が寄せられました。

プレゼン終了後、建築サークルKAI代表の刑部晃希さんに感想を伺いました。
「リノベーショングループとして準備に関わってきましたが、当日は予想以上に多くの方に来ていただきました。
地域の皆さんからいただいたご意見はどれも参考になるものばかりで、とても良い気付きになりました」
今回発表された3案は、あくまでスタート地点。
今後は地域の声を取り入れながらさらに検討を重ね、2026年9月頃の施工開始を目指しているそうです。
学生と地域が一緒になって考える空き店舗活用プロジェクト。
會田商店がどのような居場所へ生まれ変わるのか、今後の展開にも注目です。

この記事を書いたひと
あっきー
神奈川区在住。
22歳の娘と20歳の息子、夫の4人暮らし。
おいしいものやたのしいことなどのオススメ情報をオススメするのが好きです。
2代目編集長🔰

