白楽で見つけた、音楽好きが集まる小さな“楽屋”|はじまりの話【Jazz D-Room連載第2話】

歌う西影さん1

六角橋のまちには、長く愛されているお店や、地域の人の暮らしを支えるお店がたくさんあります。

でも、お店の名前は知っていても、「どんな想いで始めたのか」までは意外と知らないもの。

新連載「はじまりの話」では、六角橋で活躍する店主や事業者の皆さんに、お店を始めたきっかけや大切にしていることを伺います。

三重県名張市で営んでいたジャズ喫茶と同じ名前をつけ、2023年11月に白楽で再びスタートした「Jazz D-Room」。

連載第2回目は、西影京子さんと白楽の街、そしてこの場所に集まる人たちのお話です。

「いつかまたJazz D-Roomを」白楽で始まった、もうひとつの居場所|【Jazz D-Room連載第1話】

白楽駅前のジャズバー「Jazz D-Room」オーナー・西影京子さんの素顔に迫る全6回の連載。第1回は、幼い頃から身近にあった音楽、三重県名張市で始めたJazz D-Room、ジャズ…

“D”は「Dressing」のD

入口の窓から覗くお店のロゴ

Jazz D-Roomの「D」は、「Dressing」の頭文字。

ここでいうDressingとは「楽屋」のことです。

ミュージシャンが集まる楽屋のように、音楽が好きな人たちが集まり、好きなレコードや、その日に生まれる演奏を一緒に楽しむ。

そんな場所にしたいという思いから名付けられました。

白楽のお店は、駅の改札を出てすぐ。

ビルの3階にあるため、初めて訪れる人にとっては少しだけ勇気のいる入口かもしれません。

けれど扉の向こうには、レコードと真空管アンプ、Steinwayのピアノ、そして音楽を楽しむ人たちが集まる空間があります。

雨でも嵐でも来てくれる常連さん

オリジナルカクテルのアクア・デ・ビダ1

お店には、雨の日でも嵐の日でも毎週のように訪れる常連さんがいるそうです。

そのほかにも、時々顔を見せてくれる“プチ常連さん”が数名。

「増えもせず、減りもせず、じんわり続いています」

という西影さんの言葉が、なんともJazz D-Roomらしく感じます。

たくさんの人で賑わうことだけを目指すのではなく、この場所の音や空気を気に入った人が、またふらりとやって来る。

そんな関係が少しずつ育っています。

Jazz D-Roomには、ちょっと独特なルールがあります。

お客さんにも媚びない店

ピアノを弾く中尾さん2

西影さんいわく、

「お店で一番偉いのは、レコードと20世紀の黒人奏者たち」

その次が音を生み出す機材やSteinway、ミュージシャンたち。

お客さんとスタッフが続き、最後がオーナーである西影さん自身。

自らを“しもべ”と表現します。

実際、お客さんから「音をもう少し下げてもらえませんか?」と言われて音量を下げた西影さんが、バンドリーダーから、

「選曲と音量は店が決める。嫌やったら帰ってもらい」

と叱られたことも。

お客さんに合わせて何でも変えるのではなく、まず大切にするのは音楽。

ちょっと頑固で、ちょっと気難しい。

でも、そんな場所だからこそ居心地がいいという人もいます。

白楽にある、ちょっとディープな場所

壁に飾られた再生中のレコードのジャケット

ジャズに詳しくなくても構いません。

お酒を飲みながらレコードを聴いたり、プロの演奏を間近で楽しんだり。

一人でじっくり音に浸る夜があってもいい。

Jazz D-Roomは、誰にでも合わせる場所ではないのかもしれません。

だからこそ、この空間を「好き」と感じた人にとっては、また戻ってきたくなる場所になるのでしょう。

白楽駅のすぐそばにある、小さな“楽屋”。

そこでは今夜も、西影さんと音楽好きの人たちの時間が、じんわりと続いています。

次回は、営業前の準備や音へのこだわりなど、Jazz D-Roomの「仕事の裏側」をご紹介します。

Jazz D-Room

住所:横浜市神奈川区白楽100-5 白楽コミュニティプラザビル 3階

アクセス:東急東横線白楽駅 西口の目の前

営業時間:19:30~23:00

営業日:金曜日・土曜日のみ

※水曜日・日曜日はスタジオレンタル(要予約)

※セッションは月1開催

入店チャージ:大人1000円/学生500円

Instagram:https://www.instagram.com/jazz_d_room/

LINE:https://line.me/R/ti/p/@629qkraq

ホームページ:https://jazz-d-room.com/

おすすめシーン:一人飲み/二軒目/仕事帰り

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