皆さまこんにちは、もぐこはママです。

天高く馬肥ゆる秋、いかがお過ごしでしょうか。

最近、「いぐさの香り」に出会うことはありますか?

近年は和室のない住まいも増え、畳の香りに包まれる機会が少なくなりましたよね。

そんな中、ふと恋しくなる“いぐさの香り”を求めて、今回は白楽駅から旧綱島街道を妙蓮寺方面へ徒歩約5分の矢部畳店さんを訪ねました。

92歳の職人・矢部さんが紡ぐ、まちの笑顔

東横線沿い、白幡小学校近くにある矢部畳店の店主・矢部久蔵さんは御年92歳。

登下校中の子どもたちや通勤途中の方々に「おはよう」「行ってらっしゃい」と声をかけ、地域の人々の心を明るく照らしてくれる存在です。

ご近所の方々も犬の散歩や買い物の途中に立ち寄り、店内で腰掛けながらおしゃべりを楽しむ姿も。

この日は、我が家に滞在しているベトナム人留学生と一緒に訪問。

留学生はゴザづくりを体験しながら、矢部さんにお話を伺いました。

健康の秘訣は?」という問いに、「毎日お芋を食べること。腸活だね」と笑顔で答えてくださった矢部さん。

さらに「感謝の気持ちを忘れないこと」と語る姿に、長年この地で生きてきた人の深い温かさを感じました。

畳づくりから書の世界まで。矢部さんの多彩な魅力

いつもおしゃれな矢部さん。赤やピンクなどの明るい色をさらりと着こなす姿が印象的です。

外国人にも気さくに「ハロー!ウェルカム!」と声をかける矢部さんのおすすめは、スーツケースにも入るミニ畳

お土産にもぴったりのこの小さな畳は、「使い方はあなた次第」です。

畳づくりに欠かせない道具

さらに店内には、矢部さんのもうひとつの顔――書や水墨画の作品も。

力強く、どこかユーモラスな筆づかいに、長年この街を見つめてきた人の眼差しを感じます。

ミニ畳は海外へのお土産にも◎

昨今では家に畳の部屋がないお宅が殆どですが、ミニ畳やゴザは海外へのお土産など根強いファンも多いようです。

ミニ畳は500~1000円くらい、ゴザは1800~2500円くらいで購入できるそうです。

ちなみに体験は、どなたでもご利用可能。

料金や日程などは、作業のご都合や矢部さんがご高齢ということもあるため、事前にご相談してみてください!

包丁研ぎもやっていらっしゃるので、研いでいただいている間におしゃべりするのも楽しみの一つかなと思います。

矢部畳店

住所:横浜市神奈川区白幡町2-20

(※固定電話は今はナシ)

定休日:日曜日

営業時間:8:30~18:00

戦中・戦後を生き抜き、この白幡町でまもなく一世紀。

まさに“地域のウォーキングディクショナリー”と呼ぶにふさわしい方です。

留学生も「すごい!すごい!」と感動し、次は仲間を連れて再訪したいと言っていました。

散策の途中にふらりと立ち寄れば、矢部さんの笑顔と、いぐさの香りがきっと心を満たしてくれます。

この記事を書いたひと

もぐこはママ

地域交流、国際交流、文化交流大好き。人も動物も植物も大好き。
ママ目線から色々と発信していきます!