2025年7月24日、白楽に新たな文化拠点「書店(など)」が誕生します。

人文や生活にまつわるセレクト書籍(新刊・古書)に加え、軽飲食やイベントスペース、そしてコワーキングスペース“まちの書斎”を備えた小さな複合施設です。衰退が叫ばれる“まちの書店”を、持続可能なモデルとして再生するプロジェクトです。

白楽駅東口からもすぐ

1階は寿司店とバー。脇の階段を上ったところにbookpondがあります。

「白楽駅東口から徒歩八十歩(個人差あり)」と公式Instagramのプロフィールに書かれているように、駅からも本当にすぐ近く。80歩で行けるかどうか試してみたかったのですが、この日は自転車だったので後日トライしてみたい。

Tully’sがある東口改札から出て、妙蓮寺方面へ線路沿いの道を少し進み、右側の坂を少し上ったところにある建物の2階。“bookpondブルー”と名付けられた深い青の看板が目印です。

1階は「江戸前赤寿司」と書かれたのれんが特徴の「赤酢鮨の山吹」、「ニコニコBARだいすけ」が入っている建物です。

bookpondブルーの扉もかわいい

階段を上がると、bookpondブルーのかわいい扉にワクワク感が増します♪

以前こちらには「ブックカフェはるや」さんがあった場所、と言えばお分かりになる方も多いかと思います。

(はるやさんは、惜しまれながら2024年12月6日に閉店、25年春から長崎市三川町にて再開されているそうです!)

きっかけは「ブックカフェはるや」の閉店

この席が小池さんのお気に入り。白い木のテーブルと椅子は、はるやさんから譲り受けたものだとか。

bookpond店主の小池真幸さん(六角橋在住)は、以前より「ブックカフェはるや」さんの大ファンで、お気に入りの窓際の席に座って毎日のようにお仕事をされたり、お店の方やお客さまと雑談をするのが楽しみだったとか。

このあたりの詳しい経緯や想いについては省略させていただきますが、

・クラウドファンディング

「まちの書店」に持続可能なモデルを。横浜・白楽に書店(など)をつくりたい

・note 書店(など)制作記──横浜・白楽にて

にとてもアツい想いが綴られているので是非ぜひご一読いただきたい!

bookpondブルーと名付けられた印象的な看板が目印!

そして、以前から友人だった守屋輝一(デザイナー・発明家)さんが、ロゴから全体のクリエイティブ・ディレクションまで担当。

空間設計は、「小商い暮らし」をテーマに活動されている神永侑子(建築家)さん。

商い暮らしをテーマにした横浜弘明寺にある小商いシェア店舗「アキナイガーデン」を設計・運営されていたそうです。(アキナイガーデンは2024年5月6日に終了)

プロフェッショナルとの二人三脚(三人四脚!?)で、小池さんのイメージしていたこだわりの空間が完成し、プレオープンイベントではこのお二人を囲んで、プロジェクトを振り返るトークイベント『アウトサイダーとして考える「まちの書店」のこれから──小商い建築、デザイン、編集)』が1時間半にわたり展開されました。

“まちのアジール(避難所)”のような存在を目指して

プレオープン当日、忙しい合間にお話を伺いました。

「ふらりと本を眺めたり、お茶をしたりするだけでも気軽に立ち寄って欲しい。フリーWifi、電源あり。読書や作業での飲食利用や、書店のみの利用、飲食のみの利用も大歓迎!」と小池さん。

駅から本当に近くなので、本を買ったりコワーキングとして利用したりするだけでなく、ふらりと寄り道するのにも良いですね♪

これから届く絵本もベンチのある棚に置かれる予定だそうなので、お子さん連れで行かれても良いかも。

最後に小池さんの文章を引用します。

店主の小池真幸さん

読書や一休み、作業やおしゃべりをしながらちょっとした飲食物を楽しめる「喫茶・喫酒」の場であり、本に関連するトークイベントや読書会・勉強会が行われる「イベントスペース(知と創造の拠点)」であり、そして本に囲まれて作業や読書、一休みができる「まちの書斎(コワーキングスペース)」としての側面も持ち合わせる──そんな「『本』を軸とした小さな複合文化施設」をつくりたいと考えています。


まちの中でふだんの生活や仕事とはちょっとだけ違う質感の時間が過ごせて、ときには「本」を起点に世界の見方が変わっていく。いわば、日常の中のちょっとした「アジール(避難所)」のような場所にしたいと思っています。

さらにこのプロジェクトを通して、昨今その減少について議論されている「まちの書店」の持続可能なモデルの事例をつくり、豊かな書店・出版文化をこれからも継いでいくことに(微力ながらも)寄与したいとも考えています。

クラウドファンディング「まちの書店」に持続可能なモデルを。横浜・白楽に書店(など)をつくりたい。から抜粋~

今後の予定

7月の当面のスケジュール。毎月Instagramやxでご案内するほか、ゲリラ的な営業もあるので、SNSをチェックして欲しいそうです!

当面は平日2日+日曜日の営業で、飲食も仮メニューでの提供になるそうです。

今後は読書会や勉強会、ワークショップや間借り飲食など、「知と創造の拠点」としての場所貸しも行う予定。(規模に応じて、貸切/一部利用)

現在は、立ち上げ期間につき、割安/オーダーメイドで対応してくださるそうなので、ご興味のある方はお気軽にご相談してみてください。

また、コワーキングスペース・シェア型本棚を兼ね備えた“まちの書斎”としての機能も、現在準備中だそうです。

すぐ目の前が東急東横線の線路。窓から見える横浜らしい景色も気に入っているそう。

店内からはホームが見えるし、駅のアナウンスも聞こえる距離!

ぜひ日常のちょっとした避難所(アジール)を求めて、訪れてみてはいかがでしょうか。

書店など「 bookpond」

住所:〒221-0065
横浜市神奈川区白楽103 松尾白楽第二ビル 2階

営業日・時間:
当面、書店(+ちょっと飲食)
・平日2日間(曜日は週ごとに変動):15:00-21:00
・日曜日:13:00-19:00

Instagram:https://www.instagram.com/bookpond_hakuraku/

X(旧Twitter): https://x.com/bookpond_

※その他の日時も、ゲリラ的に営業する可能性あり。
※当面は飲食メニューは仮の試運転メニュー
※最新情報はSNSをご確認ください

ちなみに建物の都合上、店舗へは狭い階段のみのため、

ベビーカーやお手荷物など、お手伝いが必要な場合はお迎えに来てくださるそうです。

「ご入用の場合は、建物入口付近の専用の呼び鈴で、本当に遠慮なくお知らせいただけますと幸いです」とのこと。やさしい・・・

この記事を書いたひと

あっきー

神奈川区在住。

21歳の娘と19歳の息子、夫の4人暮らし。

おいしいものやたのしいことなどのオススメ情報をオススメするのが好きです。